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もの忘れ外来

  • 執筆者の写真: 真和会 医療法人
    真和会 医療法人
  • 3月5日
  • 読了時間: 4分

こんな症状でお悩みではありませんか?

  • 最近、物忘れが増えた気がする

  • 今日食べた食事の内容や、さっき話したことをすぐ忘れてしまう

  • 家族や友人に「同じことを何度も聞いているよ」と指摘される

  • 買い物に行っても何を買うか忘れてしまう

  • なんとなく日常生活の段取りがうまくいかなくなってきた

もし、こうした症状が続いているのであれば、「認知症」の可能性を一度考えてみることが大切です。認知症と聞くと「高齢者がかかるもの」「治療法があまりない」というイメージを持たれるかもしれませんが、実は原因や症状、治療の方法はさまざまです。また、早期に発見して適切に対処を行うことで、進行を遅らせたり、日常生活を支える手段がみつかったりすることも多いのです。ここでは、認知症について詳しく見ていきましょう。

認知症とは

認知症は、脳の機能が低下することで、記憶力や思考力、判断力などが妨げられ、日常生活に支障をきたす状態をいいます。代表的なものにアルツハイマー型認知症がありますが、血管性認知症やレビー小体型認知症など、原因・病態によっていくつかのタイプがあります。

主な症状の例

  • 物忘れの増加:名前や約束を思い出せない、忘れ物が増える

  • 判断力の低下:複雑な手続きや計算が苦手になる

  • 性格や行動の変化:落ち着きがなくなる、怒りっぽくなる

  • 理解力・思考力の低下:道順や操作手順を覚えられない

ただし、年齢とともに起こる「物忘れ」と、病的な認知症による「物忘れ」は異なります。気になる症状があれば、早めに専門医に相談することをおすすめします。

実際の診療の流れ

当院では、まず**MMSE(ミニメンタルステート検査)HDS-R(長谷川式簡易知能評価スケール)**といった一般的な認知機能検査を行い、現在の認知機能の状態を把握します。

さらに、MRIによって慢性硬膜下血腫や水頭症、その他の腫瘍や出血など、脳の器質的な異常がないかをチェックします。これは「実は認知症ではなく、ほかの治療可能な疾患によって物忘れが引き起こされていた」という可能性を見逃さないためです。MRI画像の解析ではVSRADVBMなどを用い、脳萎縮の程度を客観的に評価していきます。

また、採血を行い、ビタミン不足甲状腺機能異常などの代謝性疾患も検索します。実は、ビタミンB12の欠乏などによって認知症に似た症状が引き起こされるケースもあるのです。

診療ステップのまとめ

  1. 認知機能検査(MMSE、HDS-R)

  2. 画像検査(MRIで脳の器質的疾患をスクリーニング)

  3. 採血(ビタミンやホルモンなどの状態を確認)

  4. 必要に応じた追加検査(VSRAD、VBMなどで脳萎縮を客観的に評価)

  5. 総合的な診断

最近の動向

認知症の研究や治療法は日々進歩しています。特にアルツハイマー型認知症や軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)に対して、レカネマブドナネマブといった新しい抗体医薬品が注目を集めています。これらの薬はアミロイドβタンパクの蓄積を抑制し、認知機能の低下を抑える可能性があるとして、世界的にも研究や使用が進んでいます。

従来の薬に比べて、症状の進行を遅らせる効果が期待される反面、投与にあたっては専門的な知識が必要であり、副作用のリスク管理も重要です。そのため、専門の医療機関でしっかりと検査を受け、適切なフォローアップを行うことが欠かせません。

当院での取り組み

当院では、上述の一般的な検査やMRI、採血などによる総合的な評価に加えて、アルツハイマー型認知症やMCIの患者さまに対してレカネマブ・ドナネマブの投与を行うことが可能です。さらに、こうした新しい治療法をサポートできるフォローアップ施設としても登録しています。

  • 専門性の高いスタッフと設備当院には認知症診療の経験を積んだ医師・スタッフが在籍しており、MRIによる精密検査や脳解析ソフトウェア(VSRAD、VBMなど)を用いた評価にも対応しています。

  • チーム医療でサポート病状や治療法は患者さま一人ひとり異なるため、専門医・看護師・リハビリスタッフなどが連携し、最適な治療プランを提案いたします。

  • 新しい治療薬の導入とフォローアップレカネマブ・ドナネマブについて、使用が適応されるかどうかを慎重に評価したうえで治療方針を決定し、その後の定期的なフォローアップもしっかりと行います。副作用や効果をきちんとモニタリングし、日常生活における困りごとの相談にも応じています。

認知症の治療やケアは、患者さまだけでなくご家族を含めた生活全体のサポートが必要となる場合が多いものです。私たちは、丁寧なカウンセリングと最新の医療を組み合わせることで、一人ひとりのQOL(生活の質)の向上に努めています。

「自分が認知症かもしれない」「家族の物忘れが心配」という方は、ぜひ一度ご相談ください。早期に正しい診断を受けることで、適切なケアや治療方針を立てることができます。あなたやご家族が、いつまでも安心して過ごせるよう、当院がお手伝いできれば幸いです。

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